2024/03/17 22:54
今回は、当ショップでも販売しているディフューザーに関するお悩みについて。
せっかく設置して楽しみにしていたのに、待てど暮らせど香りがしてこないんですけど…
一度は経験ある方も多いであろう、ディフューザーの香り弱すぎ問題。
実はそれ、簡単に改善できることが多いのです。
ということで…。
今回は、ディフューザーを置く際に押さえておきたい知識やコツをまとめました!
共通で知っておきたい知識はもちろん、うまく香りを演出するためのコツなどを、お部屋ごとに解説します。
建設業の経験から、香りを語るうえでは欠かせない、住宅内の空気の流れについても触れてみました。
今回の知識を知っておくと、「香り弱すぎ問題」対策はもちろん、香りによってご自宅が少し上品・オシャレな雰囲気に変化するはずです。
簡単にできることばかりなので、ぜひ参考にしてみてくださいね!
そもそも気を付けてほしいこと
まずは基礎知識として、次の2つのことを覚えておきましょう!
1つ目、香りは空気より重いものが多いということ。
空気の流れが無い場合、香りは低い場所、つまり皆さまの足元に溜まることが多いです。
そのため、ディフューザーはできるだけ高い場所に置くのがおすすめ。
鼻より高い場所に置くことができれば、ほとんどの「香り弱すぎ問題」は解決できると思います。
2つ目、スティックの本数で香りを調整できるということ。
これは、当ショップでも販売しているような「リードディフューザー」に限っての知識です。
他のタイプのディフューザーと違い、リードディフューザーには、香りの強弱を自分で調整できるという最大の長所があります。
どうしてもブランドによって香りに強弱がありますので、強い・弱いと感じたらスティックの本数を調整してみましょう!
(ネットや100円ショップなどで、スティックだけの販売があります。)
ただし、香りが強すぎると気分が悪くなってしまう人もいるので、その辺りも考慮して調整してあげてくださいね。
ここまでは、ディフューザーの香りがしない…という方に知っておいてほしい基礎知識でした。
ここからは、これらの知識を踏まえ、置き方のコツをお部屋別に見ていきましょう!
玄関で第一印象は決まる
まずは、ご自宅の玄関から!
玄関で気をつけたいポイントは1つだけ。
扉の開閉で、空気がよく動く場所だということです。
人の家にお邪魔するときを想像してみてください。
扉を開けた瞬間、その人の家の香りがブァって拡がりますよね。
つまり、扉を開けたタイミングで空気が引っ張られ、玄関側に香りが届くわけです。
ですので、香りはこのときに引っ張ってもらえる位置に置きましょう。
個人的には、軽めの香りであればわりと強く香ってもいいと思います。
玄関は長時間滞在する場所じゃないですからね。
ただし、家の第一印象を決める大事な場所です。
おもてなしの心で、万人受けしやすい香りを選んであげてくださいね!
リビングでは雰囲気を演出
おそらくほとんどの人は、リビングでの滞在時間が一番長いのではないでしょうか。
少なくとも客人はそうですよね。
また、リラックスするための場所でもあります。
そのためリビングでは、香りが強すぎると疲れてしまう点に注意が必要です。
特に、客人は普段と違う環境ですので、香りが強いと落ち着かないですし、場合によっては気持ち悪くなってしまったり…なんてことも。
そこで、リビングでは「あえて」サイドテーブルやテレビ台など、ディフューザーを少し低い場所に置くことをおすすめします。
先ほど話した「高い場所に香りを置く手法」は、香りが直接鼻に届きやすいのが特徴です。
もちろん、香りが弱いディフューザーであれば、高い場所に置くことでバランス良く香るかもしれません。
ただ、通常の強さで香るディフューザーだと、初めてリビングに入った瞬間や長時間リビングで過ごすときなどは、少し香りが強すぎるなぁ、と感じることが多いです。
低い場所にディフューザーを置くことで、お部屋の高い場所から低い場所に向けて、香りが少しずつ強くなるというグラデーションができます。
すると、立って動いているときは少しだけ香りを感じ、ソファやカーペットに座ると香りが一段階強くなる、といった感じ方になります。
人の目線はリラックスするにつれて低くなっていくので、ディフューザーを低い場所に置くことで、時間とともに少しずつ香りにもお部屋にも馴染んでいくことができます。
それにより、リビングの香りの印象を柔らげ、上品な雰囲気を演出できるわけですね。
もし、座ってもあまり香らない…という場合は、ここでは「スティックの本数」で強弱を調整してみましょう。
あくまで重点ポイントは「グラデーション」だと考えて、香りを設計してあげてくださいね。
また、低い場所に置く際は、人がぶつかりにくいところに置いてあげるのも大きなポイントです。
カーペットやソファなど、染み込みやすいものが多いのもリビングの特徴です。
客人が香りをこぼしてしまうと、お互いにとても残念で気まずい気持ちになってしまうので、おもてなしの1つとして気をつけてあげましょう。
少し上級者向けですが、これでリビングの雰囲気は格段に上品になると思います!
キッチンとダイニングではオブジェとして
キッチンやダイニングでは、ご飯の香りとケンカするので、フレグランスを置かない方が良いかと思います。
ただ、どうしても置きたい方はフルーティー系や柑橘系など、食を連想させるものにしましょう。
それでも、ご飯を食べてるときはあまり香らず、準備や後片付けなどで動いてるときだけ香るよう調整したいところ。
スティックの本数は最低限にし、どちらかというと見た目を楽しむオブジェだと捉えて置くようにしましょう。
トイレと洗面所では換気扇を見て!
トイレと洗面所は、住宅の設計上最も置き場所に気をつけたいお部屋です。
なぜなら、これらのお部屋は強制的に空気を排気するよう設計されているから。
トイレはニオイが他の部屋に移らないようにするため、洗面所は湿度を下げてカビなどの発生を防止するためです。
換気扇から汚れた・湿度の高い空気を強制的に排出し、家の中の綺麗な空気を引っ張り込む、という手法がよく用いられます。
と、いうことは…。
空気が扉(の下の隙間など)から入り、天井(や壁の高い位置)にある換気扇から出ていく、という流れができあがります。
ここで、空気が入ってくるのは低い場所、出ていくのは高い場所、というのが設計上の一般的な空気の流れになります。
ですので、その空気の流れの入口側に香りを置いてあげると、広範囲に長時間香りが充満してくれます。
つまり、「換気扇から遠くて扉に近い位置」に香りを設置するようにしましょう。
最近では、扉のすぐ脇に納まるスリムな棚もありますので、それらをうまく活用してみるのもいいかと思います。
芳香剤を置く際は「換気扇の位置」を要チェック、覚えておきましょう!
寝室では寝転んだときに香るように
個人的には、寝室では寝転んだときに香りを感じられるよう、枕元に置くのがベストだと思います。
ただ、枕元は狭いことも多いですし、寝相が悪くて落としてしまわないか心配…という方もいらっしゃると思います。
そんなときの置き方のコツを2つご紹介します。
1つ目は、スティック本数を調整すること。
少し遠い場所に置く場合でも、スティックの本数を増やせば香りが拡がりやすくなります。
もちろん、冒頭で記載した「高い場所に置く」という手法もおすすめです。
2つ目は、窓の近くにディフューザーを置くこと。
一般的な住宅であれば(豪邸は別です!)、窓はご自宅の空気の入口になります。
先ほどの換気扇理論で考えて、空気が汚れやすいキッチン・トイレ・お風呂などから空気が排気され、排気量と同じだけの新鮮な空気が窓から流れ込みます。
ですので、窓の近くに置くと新鮮な空気とともに、お部屋に香りを運んでくれます。
寝室の場合、入口は窓で出口は扉となることが多いです。
ここからは「一香り好き」としての主観ですが…
寝室には基本的に客人が入るわけではないので、寝るときくらい周りを気にせず、好きな香りに包まれてもいいのでは?と個人的には思います。
もちろん、同居人がいる場合は話し合って決めなければならないですが…。
毎日の生活の中で、香りを感じられる場所が一つでもあると、香りに対する意識が少し変わります。
ですので、寝室では考えすぎず、ぜひ好きな香りを愉しむ空間づくりをしてみてください。
ちなみに、良い香りを嗅ぐと、脳も良い気分になることが分かっています。
睡眠前に良い気分になるとストレスも減少し、ベッドに入ってからあれこれと悩むことも減るかもしれません。
これについての研究結果をまとめた記事があるので、興味のある方はぜひ読んでみてください!
まとめ
今回は、ディフューザーの香り弱すぎ問題について、基礎知識とお部屋ごとのおすすめの置き方をご紹介しました!
ディフューザーは、香りアイテムの中では最も身近なものの一つです。
ですが、これまではなんとなく空いたスペースに飾っていただけの方も少なくないはず…。
香りについて知識が増えると、皆さまのディフューザーに関する悩みが解消するのでは…?。
今回の記事は、そんな気持ちから書かせていただきました。
もちろん、香りの愉しみ方は十人十色。
新たなディフューザーを家にお迎えし、どこに置こうかな…と迷ったとき、そーいやあんなこと言ってたな、と。
今回の記事を、少しでも思い出していただけたなら幸いです。